新渡戸文化小中学校

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7年生 美術 「美術×iPad」active learningの授業

4月の新学期、7年生「美術×iPad」の【active learning】の授業。

4月の始まりなので自己紹介も兼ねて自分の性格を付箋に書き出します。

「おしゃべり好き」「大人しい、けど、実は弾ける」など千差万別。

その自己紹介の付箋をベースに、iPadのレンズに付ける自分の性格を反映した「手作りフィルター」を制作する授業です。

透明なプラスチック板に、カラーペンで色を付けたり、グリッターというラメの入った糊を塗ったり、フィルターを2枚重ねたり試行錯誤を繰り返しながら思い思いに写真を撮影します。

はじめはどこを撮っていいのか迷っていた生徒たち。

しかし、徐々に生徒たち自らが気付きます。フィルターの効果だけでなく、水の流れていない水道を被写体にして青いフィルターを掛けることが水があたかも流れる印象になるかもしれない事に。

わざとぼけるフィルターに、さらにiPadをグイッと振ることで極端に曖昧な画像が撮れることに。

 試行錯誤の向こう側に7年生の眼差しが垣間見える写真が撮れたのです。

例えば周囲がボカされた画面の真ん中に、鋭いハサミが横たわる作品。

或いは、青いペンを撮っただけなのにまるで、写真家蜷川実花のような彩度の高い鮮やかな作品に仕上がった写真。

7年生に秘められた“写真家としての眼差し”に大人の私がハッと学ばせられた美術の授業になりました。

 iPadの写真アプリには、渦巻きなど画像加工が豊富にできます。その加工装置は誰がやっても面白い渦巻き加工ができるという特長があります。

しかし、今回7年生が手作りのフィルターで撮影した写真は、他の人には真似出来ない〝視点〟が混ざり込むのです。

◯◯さんの性格っぽい!◯◯君なら撮りそう!

そういったその人個人の指紋のような手触りです。

なぜ図工室の窓にiPadのレンズを向けたのか?

なぜボケたフィルターで友だちの顔を撮ったのか?

光があったから?単に面白そうだから。

理由は何となくあるけれど、撮った本人も何でこんな写真が撮れたのかハッキリは解らない。でもきっと、それがジブン。自分では分からないし友だちなら少しだけ判ってくれるかも知れない。

美術としての写真とはそんな操り難いジブンの〝視点〟を垣間見せられるメディアなのかも知れません。

デジタルな写真加工とは、似ているようで異なるアナログの手作りフィルターが、美術としての写真を撮る切っ掛けを刺激してくれたのだと思います。