新渡戸文化小中学校

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5年生 PBLで『和菓子屋プロジェクト』  国語×算数×図工

5年生はPBLの学び方で『和菓子屋プロジェクト』に取り組んでいます。

国語×算数×図工の教科を複合的に横断しながら子どもたちの自由な学びを深めます

美しい多角形×美しい日本伝統の言葉×和菓子の美 の要素に子どもたち自らが興味を持ちながら取り組んでいます。

 

【第1回

5年生の子どもたちは去年図工の授業で軽量粘土でお寿司を作る取り組みをしました。

https://www.el.nitobebunka.ac.jp/study/2018/11/3036/

それがことの他楽しかった様で、もう一度やりたいという声が上がったことが、今回の和菓子屋プロジェクトにつながりました。

導入では、練り切りに細工を入れていく動画を鑑賞。細工の美しさに子どもたちから「きれーい!」と思わず声が上がりました。刺激を大いに受けて子どもたちは他の動画もiPadで見つけ出し熱心に鑑賞していました。

問題に出会う

「和菓子のよいイメージって?」「和菓子の悪いイメージって?」子どもたちは各班のホワイトボードにそれぞれ言葉にして書き出していきました。

その中から、自分の班の中で解決したい〈和菓子のマイナスなイメージをプラスに変える言葉〉を付箋に書き出します。これが今後架空の和菓子屋を4人1組で作っていく際のコアになります。班全員の力で人気の店にしよう‼︎という訳です。

下の写真のように解決したい方向に「矢印」が書かれています。

②解決策

そしていよいよ4人1組の班で役職を決めます。条件は①の和菓子のデメリットをメリットに変えるための役職にする、なのですが、社長!アルバイト!が人気になったのは、子どもたちの憧れのポジションということでご愛嬌です。

よく見ると、目安箱係(=市場調査•アンケート)や、 写真家(=広告カメラマン)という役職もいます。

この段階で子どもたちは和菓子屋作りに火がついたようで、「家に帰ってから和菓子細工の動画をお気に入り登録した!」とか、「先生、ボンタンアメって知ってますか?あの飴を包んでいる食べられる紙を和菓子の下に敷けばプラスチックを減らせるかもですよね?」など、新渡戸の理科でも取り組むSDGsの内容と関連づけて発想する子も出るほどの熱中具合でした。

 

【第2

今回は『店名を考える!』ことに取り組みました。

条件として次の4つの項目が子どもたちには伝えられました。

①店名の由来を考えよう「こういう由来、理由で◯◯という店名になりました」

お店の文字・フォントを工夫しよう

店のロゴマークも作ろう

ブランドカラーを1色設定しよう

また、子どもたちが自ら興味を持てるように日本の伝統色の色名をカラーサンプルとiPadのアプリをモニターに映して紹介しました。国語分野からの先生のヒントです。

日本の伝統色という学びの要素とネーミングという興味関心の要素を掛け合わせつつ、主軸の〈和菓子のデメリットをメリットに変えるには?〉についても配慮しながら子どもたちは班ごとに様々な店名を発想していきました。

 

◾️店名「和菓子スクール」

多くの人に広めるために  和菓子教室のお店にする(5A 8班)

この発想には舌を巻きました。

 

◾️店名「和菓映え(わがばえ)」

話題の「映え」ですが、和の名称に組み込まれると途端にイメージが変わります。思いも寄らない組み合わせ方によくぞ気が付いたと思います。ブランドカラー1色で彩られたロゴマークも秀逸です

 

◾️店名 「富龍堂(ふりゅうどう)」

お手頃価格を目指しますが、和菓子の質は高いので、店名に「富」の文字を入れたそうです。

思わず私もなるほどと説得されました。

現在5年生は国語の授業で発表・プレゼンテーションの授業に取り組んでいます。そこでの経験を今回の図工室で活かす子も出現。iPadアプリのKeynoteで、班の友だちが紙と鉛筆で書き上げたキャッチコピーと店の来歴をデザインとして仕上げていました。(写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます)

 

◾️店名「和菓子屋 浅葱藤」

しっかりと日本の伝統色名を組み合わせて店名にした班も。日本の伝統色名に興味を持ってくれることは国語の面だけでなく図画工作の色彩の観点からも素晴らしい事だなーと私も1人感慨にふけっていたところ、「先生!浅葱色のギって他の読み方は何ですか?」と突然子どもに質問され「ネ?ネギ?、、いや違うかな?違うといけないから先生も調べてから答えるよ」としどろもどろに。慌ててグーグルを駆使し、図工科の私が国語へと急遽分野をクロスオーバーするはめになりました。

 

今後も算数の多角形、角、作図の内容などとも連携しながら、最終的には1人1個和菓子をデザインし、樹脂粘土などを用いて作り上げる計画です。